京都館の中で、-おそらく全館を含めてーもっともも精彩を放つものは、京生、半生菓子であろう。 菓匠会、初芽回、京菓子組合などの一流菓匠の手に成った作品は、その気品、匂い、色等の兼ね備わった静的、内的な美を感じさせる。 まさにこれらは嗜好品ではなくもはや美術品として取扱われるべきものである。